別れさせ屋がターゲットに近づく方法

By | 2016年6月6日

テレビの視聴率が落ちたのは趣味が多様化したから。

若者のクルマ離れは価値観が多様化したから。

昨今、なにかと槍玉に挙がりがちな多様化ですが、別れさせ屋にとってじつはこのキーワードはかなり重要です。

多様化したということは、「同じことをしているひとが少ない」ということです。

つまり、現代社会において少数の同志を見つけることはそれだけで大きなプラスになります。

となにやら難しい話から始めてみましたが、要するに趣味が同じだと近づきやすい、ということです。

1:別れさせ屋がほぼ100%する質問

依頼者さんと面談をしていたり、実際に契約して事前調査に入るときに、

ターゲットのコアな趣味ってありますか?

と訊きます。

もしかしたらほかの別れさせ屋では訊かないかもしれませんが、アクアでは質問させてもらうことが多いです。

これはもちろん、ターゲットに工作員を近づけるときに大きな武器となるからです。

もちろん、それがなくても工作は可能ですし、コアな趣味は隠していることもありますから、わかっていなくては成功しないというわけではありません。

ただし、このターゲットのコアな趣味がわかっているかどうかは、重要なことだと断言できます。

2:コアじゃない趣味とコアな趣味

では、コアな趣味とそうではない趣味のちがいはなんでしょうか?

メジャーなジャンルかマイナーなジャンルか、ということではありません。

マイナージャンルとして例に出すのはすこし失礼かもしれませんが、クリケット(世界の競技人口は1億人以上とも言われていますが、日本では1500人くらいのようです)が趣味のひとはそれだけで大きな特徴になります。

クリケットの話で盛り上がれるひとはそれほど多くはありませんから、接触も会話するのも容易になります。

マイナーではなくメジャーな趣味でもコアなことはあります。

たとえばターゲットが野球観戦を趣味にしているとします。

「野球観戦が好きなんです」
「パ・リーグが好きなんです」
「日本ハムが好きなんです」
「大谷翔平選手が好きなんです」
「増井浩俊選手が好きなんです」

の順番に効果は高くなるということです(増井選手も人気選手ですが、まあ、大谷選手よりは……ということでご容赦を。ちなみに私は斎藤佑樹投手のファンです)。

もしそれが2軍の選手だったり、往年のプレイヤーだったりしたら、それだけでかなりのアドバンテージを得られます。

特殊な趣味ほど親近感が湧きやすいし、話題にも事欠かないということです。

コアな趣味であればあるほど、接触の機会も共通の話題も多くなります。

3:コアな趣味をどういう方法で別れさせに使うのか

この密度の高い共通の話題を得るためには、2点ほど懸念点があります。

1点目はもちろんその趣味を知ることです。

ですから私達は依頼者さんに手っ取り早くコアな趣味はありますか? と尋ねるわけです。

事前調査の中で、できれば得ておきたい情報のひとつになります。

2点目は趣味がわかっただけでは無意味ということです。

たとえばとても好きな映画の好きなシーンで主人公のセリフがわからないだとか、

好きなゲームのやり込んでいればわかるようなルールを知らないだとか、

そう言ったことは逆効果でさえあります。

本当に相手のコアな趣味に合わせた知識や経験を持っていなければ無意味です。

ニッチな趣味が本当に一致するから意味があるのです。

別れさせ屋がきちんとした方法でターゲットに接触しようと思えば、趣味をあわせるところから工作を始めます。

たとえば、昔、ネットゲームが好きなひとがターゲットだったことがありましたが、そのときは工作員に本気でネットゲームをしてもらったこともあります。

ユーザーがあまり多くないゲームだったので、共通の話題にできればかなり接触しやすくなります。

実際に工作員にアカウントを作ってもらって、会社に来てゲームをしてもらいました(ゲームをしてもらうことが仕事なので、もちろん人件費を払いました)。

結構な時間をかけて、そのゲームを一通りプレイできるようになってから接触しました。

もちろん、圧倒的にスムーズに別れさせ工作は進みました。

このコアな趣味は、好きなフリをしても意味がありません。すぐにバレます。ターゲットは本気でそれを趣味にしているのです。


 

いかがでしたか?

もちろん、趣味にそこまで精通していなくても、教えてもらうこともできます。

そのあたりはターゲットの性格を考慮してプランニングしないといけません。

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